「売れる本100のヒントという本」が、2000年9月メディアパルから出版、その中に標題について触れていたので、そのエピソード抜粋。多分、勇気をもらえる。

1999年12月1日、清山社という出版社から『ハリーポッターと賢者の石』という翻訳ファンタジーが発行された。本書はご存じ、イギリスの女性作家J・K・ローリングさんの作。翻訳は、松岡佑子さん、この方は出版元の社長でもあった。そして松岡さんの経営する清山社は、他に女性社員一名の超ミニ出版社。

作者J・K・ローリングさんは、子供が寝ている間の2，3時間にカフェで、更に夜子供が寝着いてからの数時間をあて、執筆した。しかし、児童書としては長すぎるという理由で大手出版社に相手にされず、ブルームズベリー社という中小出版社から刊行された。

松岡さんは、1998年10月ロンドンでこんな本があると教えられた。徹夜でこの本を読み、翌日には著者の代理人に電話をかける。既に、日本の大手出版社が、翻訳権の交渉にはいっていたにもかかわらず、2か月にわたって熱烈に翻訳と出版の意志を伝え、12月8日についにその願いがかなったという。

この翻訳には、松岡さんご自身の感性を優先したと語り、それが日本の人々の心にも刺さったのであろう。驚くべき読者層、8歳から78歳までと幅広い驚異のファン層を引き付けている。

「柔よく剛を制す」の心意気、一つの成功物語、しかも大ヒットにつながっているようで痛快。小さな会社が大企業を打ち負かすドラマが実際に起きたというのもさらに親密度は増すものだ。

しかし、これからの時代こんなことが普通に起きると思う。時代は進む。転職が普通になり、副業も普通になり、更にAIが進化を遂げ生活を変えていく。今日一日が、+（プラス）になるように価値を伝えていこうと思う。

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