地元佐賀、えびすFMラジオ、「言の葉の駅」に本日、トーク出演してきます。えびすFM89.6Mhz、17時から1時間の生放送です。地元放送お聴きになれる方よかったらどうぞ。

「後ろ向きなネコ8」

暑さが厳しい日が続く中、ミルクは研究に没頭していました。彼の頭の中は、どのようにすれば魔法ペンをより多くの人々の「心の支え」として役立てられるかでいっぱいです。しかし、研究に集中している最中、突然、洞窟の中から聞こえてきた悲鳴が彼の耳に飛び込んできました。

ミルクがその声の方へ駆けつけると、そこで見たのは、フクロウのルーナが小鳥のホープを励ましながら、倒れているウサギのトトに水を与えようとしている姿でした。トトは普段から元気な性格でしたが、連日の暑さにやられてしまったようです。

ミルクは一瞬ためらいましたが、すぐに自分の魔法ペンを取り出し、トトの心の状態を調べることにしました。ペンのインクが淡い青色に変わり、ミルクはそれが「疲労」と「心の不安」を表していることを理解しました。

急いでミルクとポンポンがトトを森の病院に運ぼうとします。突然、森の奥から優雅な足取りで歩いてくるシカのシェリルが現れました。シェリルは森の中でとても尊敬されている存在で、他の動物たちから「森の守り神」と呼ばれています。

シェリルはトトの様子を見ると、静かに近づき、やさしく頭を撫でました。「心配しないで、私が助けてあげるわ。」彼女は静かな声でそう言うと、角の先に咲く小さな白い花をトトに差し出しました。トトはその花の香りを嗅ぐと、徐々に青ざめた顔色が戻り、呼吸も落ち着いてきました。

ミルクとポンポンは驚きながらも安堵の表情を浮かべました。「ありがとう、シェリル。君のおかげでトトが助かったよ！」ミルクが感謝の言葉を伝えました。

「トントン、大丈夫だよ」と、ミルクは優しく声をかけました。「僕たちがここにいるから、安心して休んでいいんだよ。」

ルーナとホープも、ミルクの言葉に同意するようにトトを見守り続けました。彼らの優しさに包まれて、トトの心は少しずつ安らいでいきました。

ミルクはさらに魔法ペンを使って、トトの体に少しの涼しさを与える魔法をかけました。すると、ペンのインクが今度は爽やかな緑色に変わり、トトの体温が少し下がり、彼の呼吸も落ち着いてきました。

トトが元気を取り戻したころ、ミルクはふと考えました。このペンは、ただ心の状態を見せるだけでなく、もっと直接的に誰かを助ける力を持っているのではないかと。

ミルクはその夜、ペンの新たな使い方について考え続けました。この魔法ペンを、もっと多くの人々と動物たちの「心の支え」として、そして困ったときに助けとなる存在として成長させるために。

ミルクの冒険は、まだまだ続きます。

■こじつけて展開するキャラクター略して「こじキャラ」

今回は、首をかしげるワンちゃんです。さあ、納得してもらえますかね？

★ アートでバカンス

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