古代ケルトの森23　5月15日〜5月24日、11月12日〜11月21日生まれ　クリ

クリ

富の女神の樹木
ブナ科・落葉高木

シンボル：先見の明
樹木の神託：欲望をコントロールせよ、莫大な富がやってくる
魂の性質：超越した知性、貞節、待つ力

クリは物事を深く知ることによって、魂を美しく輝かせていく樹木。無知なままのクリの実は、甘くならない。樹齢は千年を超す。英国では、熟していないクリの実を守る妖精は、チャーミン・ペッグとかメルシュ・ディッグと呼ばれ、女神の姿をしている。パイプをふかしながら、樹木の番をし、休日になると人間の前に姿を現す。収穫の季節が近づくと、「かごがいっぱい、子宝たくさん』と歌いながら、クリの樹木をまわれば数多く実ると、ウェールズに言い伝えがある。

クリは富と長寿のシンボル。古代ケルトでは、クリは富をもたらす先見の明につながると信じていた。そしてクリは「知識とは、誰もが知っている事ではいけない」と諭す。世間の人々がいう正しい知識や、共通認識としての常識をはるかに超えたところで、あなたの知識は進歩していかなくてはならない。それは、肉体の中に生命の本質というべき知性が、誰しもあるとする。野生の本能である。常識的な理性と、蘇らす本能をコントロールできた時、真の富を得ることができるだろう。

美味しい実がなるまで、じっと待って待って、栄養たっぷりの実がはじける過程をたどりながら大木へと成長を遂げるクリ。クリの精霊は「待つことを知りなさい」と励ます。自分の才能を信じて、成長を待つことができる。好機を探りチャンスの時に、自分が理想とする成果を挙げることができるようになる。

クリの樹木の力を得るには、食事に取り入れるのもよい。栄養価も高く、カリウム豊富で、動脈硬化、高血圧予防に効果的。食物繊維、ビタミンCも含まれ美容効果も期待できる。守護石は、豊かな実りの象徴シトリン。シトリンを身につけていると、生命力を高めて意欲的に活動できるようになり、その結果財運をもたらすといわれている。シンボルカラーは栗色。他色との組み合わせお菓子など、工夫しながら日常に取り込んでいると、クリの精霊は喜び、富にあふれる人生の守護神となってくれるでしょう。

今はまだ、芽の出ぬ方も、クリのように待つことも必要なんでしょうね。時期がきたらきっとはじけるでしょう。さあ、どこまで自分の野生の本能信じれるか・・・・・？

出典：「古代ケルト　聖なる樹の教え」杉原梨江子氏著（実業之日本社刊）より

写真：Wikipedia:ウィキペディアより