古代ケルトの森14　2月9日〜2月18日、8月14日〜8月23日生まれ　ブドウ

ブドウ

大地の女神の樹木
ブドウ科・蔓（つる）性低木

シンボル：豊穣と繁栄
樹木の神託：本能が誘う旅へ出かけよ
魂の性質：陶酔、包容力、強い意志

「ワインの中に前兆を探せ」ブドウの精霊はつぶやく。

なんともおしゃれでカッコイイ感じ。はて？でもこの意味なんでしょう？
ワインを飲んで酩酊状態にあるとき、ブドウの霊感は最も高まる。

そして何度も繰り返しつぶやき、約束する。

「前兆を集めよ、そうすれば、たっぷりと収穫できる」

ブドウの実は実りと喜び。ワインは生命の水であり、永遠の若さと輝く命とを与えてくれる。古代ケルトだけでなく、ブドウは自然がもたらす創造の源泉として、世界中で偉大なる宇宙樹。我が国でもブドウは豊穣の女神を祝福する文様として、古くから着物や工芸品などに使われている。正倉院の宝物の中にも、葡萄唐草など子孫繁栄の葡萄文は多い。

ブドウと共に生きる時、私たちは内なる予言力を呼び覚まされる。古代ケルトの暦では、８月１日は「光の半年」のピークとされ、ドルイドのインスピレーションは最高潮に達し、前世を見通し未来を予言する重要な時期にあった。

「前兆を探せ、集めよ」とはこのインスピレーションを呼び覚ますことに近いと思う。その方法は「理性から解き放たれよ」という女神のささやきからうかがえる。

ブドウは私たちの抑圧された魂を解き放ち、何事も正直に語らせようとする。いつでもどこでも、もっと楽に、素直に。論理的で知的な考え方や立場、態度から脱し、もっと感情的な源泉からインスピレーションにつなげる。

繊細な直観は磨かれ、あなたを予言的確信へと誘導し、こらからおきる出来事はおのずとわかるようになるだろう。

ブドウの樹木の力を得るには、お察しでしょうが、そうワインやシャンパンを楽しむことが一番。シンボルカラーは赤みがかったパープル、紺色に近いパープル。マスカット色、シャンパーンゴールドなど。ブドウの守護石はアメジスト。優雅な紫色クリスタル。

ブドウは私たちのために、たくさんの楽しみをくれる果実。自分自身で実り豊かな人生をつくり続ける喜びをもあなたにもたらしてくれる。

時に一度心やすめ、ワインを目の当たりにして前兆を集める日をつくっても面白そうです。プチッと口の中で弾ける一粒の葡萄、遥かなる世界も呼び込んで味わってみますか、インスピレーションはきっと研ぎ澄まされるでしょう、そう願いたい。これまでと違った雰囲気で食すのも、心豊かになれますね。

出典：「古代ケルト　聖なる樹の教え」杉原梨江子氏著（実業之日本社刊）より

写真：Wikipedia:ウィキペディアより