古代ケルトの森15 2月19日〜2月29日、8月24日〜9月2日生まれ マツ
古代ケルトの森15 2月19日〜2月29日、8月24日〜9月2日生まれ マツ
火の精霊が宿る樹木
マツ科・常緑高木
シンボル:勝利の炎
樹木の神託:暗闇の時も、内なる炎を燃やし続けよ
魂の性質:秘めた情熱、鋭さと強さ、不言実行
「魂の炎を燃やせ」とマツの精霊は叫ぶ。
全てが凍り付く暗黒の冬、光は常緑のマツに蓄えられると、古代ケルトの人々は考えていた。彼らが親しみを感じていたのはヨーロッパアカマツ。樹皮は赤い色をし炎を連想させる。マツの炎は暗闇の中のあなたを照らす。人は普通何かを見ているようで、実は何も見ていない。大事なものや、必要なものはいつもそばにあるというのに。
火をつけて松明をかざし、行き先をみつけなければならない。暗がりのなかにいたら勝利することはできないだろう。
人生にどんな暗黒が訪れようと、マツはあなたの「内なる炎は燃え続ける」事を伝えるために存在している。樹齢千年、とも、二千年ともいわれる。マツは炎のごとく突き進む勝利のシンボル、であり不老長寿の樹木。北欧フィンランドでは、森の精霊であるムーミンは冬眠する前にエゾマツをおなか一杯たべてからベッドに入るとか。
我が国では、常磐木(とわぎ)とも言われ、長寿、富、祝福の象徴。「源氏物語」27帖「篝火(かがりび)」には、マツのかがり火が燃える庭を眺めながら、光源氏と玉鬘が部屋でくつろぐ様子が書かれている。古来より、マツは人々の人生にも灯をともす樹木であった。
熱く、魂を燃やすことに集中した時、理想とする夢は現実となる。行く手を阻む多くの人々が現れるのも事実。弱い火ではあなたの決意もろとも消されてしまう。あなたの内なる炎が弱まると、マツは風を呼んでくれる。炎を大きく燃やすために、風が吹きすさぶマツの根本に立つといい。
マツ精のもとに生まれた人は、弱い人々の心に灯をともす言葉をかけ、人生を笑って過ごせるように導く。また我が国人々も、マツかさ文様(富と恋愛)、マツの枝葉をかたどった図案を三つ重ねた三階松文様(吉運が重なる)など取り込んで身近に接してきた。
身につけたいシンボルカラーは、樹皮の色ライトレッド、松かさの花粉、ゴールド、常緑のダークグリーン。守護石はブラッドストーン。赤い斑点模様が混ざったダークグリーンの石。
改めて、マツを眺める趣が変わります。マツのそばに立って、風の声に耳を傾けよう。そうして魂を燃やす。きっと明日からまた、前向きに気分も変われる。
出典:「古代ケルト 聖なる樹の教え」杉原梨江子氏著(実業之日本社刊)より
写真:Wikipedia:ウィキペディアより
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