古代ケルトの森12 1月25日〜2月3日、7月26日〜8月4日生まれ イトスギ
古代ケルトの森12 1月25日〜2月3日、7月26日〜8月4日生まれ イトスギ
イトスギ
記憶する宇宙樹
ヒノキ科・常緑高木
シンボル:魂の復活
樹木の神託:あなた自身の神秘のエネルギーを使いなさい
魂の性質:救い人、柔軟と調和、未来への信頼
古代ケルトの人々は、イトスギを「復活の樹木」と呼んだ。ヨーロッパの風物詩ともいえる、円錐形の美しい針葉樹、樹齢は千年を超す。地平線が広がる大地に背の高い三角形の姿をした木々。極寒の冬の間も緑をたたえ、雪の舞う白銀の世界では神秘的な美しさをより強く輝かせたことによる。イトスギの精霊は、あなたの涙をぬぐってくれる。絶望の淵にあっても、生きたいと願った時に、やさしくよりそうのだ。
ただ黙って私たちを見守ってくれる樹木である。ケルト宇宙では、永遠に朽ちない彫像の材料として、イトスギ材を使用したという。その葉は悪魔が避けて通るといわれ、ドルイドたちは強力な魔除けの呪術に使った。
ギリシャ神話の時代、一人の少年キュパリソスが美しい鹿と戯れていた。少年は鹿を愛し、鹿も彼を愛していた。ある日少年が放った矢が鹿を貫き、鹿は死んでしまった。少年は愛する者を自ら殺したことを悔い悲しみにうちひしがれて、「永久に嘆き悲しむことをお許しください」と神に誓った。その様子を見ていた神アポロンは、少年を憐れに思い、イトギスに変えることにした。少年の体はみるみるうちに青ざめていき、しびれ肉体は固い樹皮に包まれ、美しい緑の葉を茂らせ優雅だが、どこか憂いを帯びた樹木になったという。アポロンは少年であったイトギスに言葉をかけた。「私はいつまでもお前のために泣こう。お前は、誰かほかの人のために泣き、悲しむ人たちに仕えなさい」こうしてイトギスは、魂に悲しみを抱える人々を救う存在となった。
イトギスの立ち姿は、天と地をつなぐ宇宙樹そのもの。生命の神秘とは、他者から放たれるエネルギーではない。自らの意思で動き出した時に真実の力が生まれる。自分自身の持つ神秘の力を使いなさいという。それは恐れずに、自分の内なる真実をのぞくこと、弱さを知ることが大切と説く。イトスギは鋭敏な感性により、時空に散らばる「知」を集めあなたに渡す。そこにはすでに知りえたもの、まだ学ぶべき知すべての叡智が結集している。復活へいざなってくれる。
イトスギの魔除けの力を高めるのは、マラカイト、孔雀の羽に似た模様でもあるため「孔雀石」とも呼ばれている。シンボルカラーはイトスギの常緑を象徴するシルバーグリーン。
イトスギを繰り返し描いたのは、ゴッホ。ゴッホの複製画やポストカードなど、シルバーの額縁に入れて飾るのも有りだといいます。
鹿と少年の神話は、少々切なかったですね。
出典:「古代ケルト 聖なる樹の教え」杉原梨江子氏著(実業之日本社刊)より
写真:Wikipedia:ウィキペディアより
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